アサナ又はポーズを行う際に、形が作られていくことで理解が深まります。
しかし、ただ身体に頼り行うのではなく、その過程で微細な変化に気づいて理解を深めることができると必要なことが見えてくるようになります。
身体的な問題や年を重ねてもヨガで探求し続けることが出来ます。
僕の先生は心身に問題があるときこそヨガを行うべきだと言います。
もちろん僕も同じように言います。
最初は理解できませんでしたが、何度も観察し行うことでアサナやポーズが身体的、生理的、精神的、心理的にどのような影響や効果をもたらすか理解が深まったためかもしれません。
先日、身体的に問題がある生徒と話をした際、腰痛や首や肩の痛み、腹痛などの問題があるために休む人がいるという話になりました。
その生徒は体調が悪い時こそヨガを行った方が体調が良くなると言ってくれました。
ヨガを行っている人は多いのだけど、言われていることだけを行っていると問題があったときに自分でできる対処法が見つからないです。
病院で処方されて、何も考えず薬を飲むのと同じようなことです。
年を重ねたときのヨガの取り組み方からの話でしたが。
Zubin先生との話で、山頂まで登ることと途中までしか登れなくても登っている山は同じだと話したことがあります。
それぞれの見える景色や木々は異なり、それぞれの良さがあります。特に同じ時間を費やして歩くと、その違いがよくわかります。
山頂で素晴らしい景色が見えるかもしれませんが、裾野であろうと観察して歩くと、その土地や木々、植物、空気感、湿度、温度など、多くのことに気付けます。
アサナにおいても若いころは山頂(最終段階)に直行することも良いですが、身体に問題を抱えたときや年齢を重ねて体力が落ちてきても、同じヨガの山を登れるように観察するスキルや精神的な豊かさを身に着けていれば、山頂に到達できなくとも楽しんで探求することは可能です。
アイアンガーヨガはそのようにアサナやポーズを理解する手助けをしてくれます。
そのためにも動ける時には寄りかからず理解を深め、問題があっても自分で対処できるようにアサナを心へ浸透させられれば良いですね。