なぜ立位が大切か の続き!?
B.K.S.Iyengar(グルジー)はアサナの中で重力を感じるように言われていました。
一般的には酸素と同じように重力に関して無頓着ですが、ヨガを実践していくのにはどちらも重要な役割を果たします。
ポーズを行うときに、身体の外側が下がる感覚があっても内側から伸びて楽になる練習もしたことがあると思います。
その時に何が伸びて、或いは何が逆らってそのようになっていくか理解していくことがとても大切です。
前回も綴りましたが、立位では脚を強く使用できるので脚と骨盤、脊柱との繋がりが分かりやすいですが、座位や仰向け、逆転のポーズから始めても繋がりを理解するのは難しいことも分かると思います。
全身との繋がりを理解するきっかけとして、立位の学びを活かすのが最善です。
もちろん、熟練していくと立位でなく、座位や仰向け、逆転においてTadasanaの脚で行えているか。
どのくらい脚が使えて、立位とどのような差異があるか理解しろと指示されます。
そのような差異が分かると新たな探求が出来て面白いです。
日常で立っているとき、自然に脚が機能してくれることに感謝する必要があります。
理解が深まっていくと、立っていても、座っていても、正しく意識的に行うことで椎骨にかかる負担を軽減できることが分かります。
ただ身体を動かし汗をかいても、そのような身近にある事に気が付くのは困難です。
学び学習し、自身の内側で時には点で、時には全体で観察して相互の繋がりに気付くのがヨガです。
手足の問題比べ、背骨の場合はとても深刻な問題です。
「もちろん無意識で使用している中指や薬指を怪我しても、結構大変ですが。」
脊髄は脊柱によっては守られています。その椎骨一つ一つにある椎間を通り脊髄の神経は血管とともに末梢へと到達します。
しかしながら、その椎間のスペースが保てない或いは押しつぶすことによって、神経が末端に到達することがなくなり、痛みやしびれや麻痺が起ります。
それは立ち方が悪いことでも起こります。
柔らかく柔軟な身体、あるいは筋肉隆々で強そうな身体、どちらか一方を優先するのではなく、身体を伸ばせる柔軟性と関節や骨を正しく整えられる強さ、どちらも身体を正しく支えるために必要です。
その二つが協調し、身体全体との繋がりが大切です。
ヨガは学習です。
アサナの中で、又はクラスの中で何を学び、何を得て、自己に浸透させていけるかが大切です。