ヨガは4000年以上前にインドで僧の修行の一環として生まれ、サンスクリット語「yuj」=「結びつき、結合」を語源としており、体、心、精神を一つにすることを目指すものです。
ヨガは特定の文化の宗教や競技ではない。インドの地から生まれたものではあるが、全人類の為に開かれた道であり、個人の出生、経歴などは一切問わない」 (B.K.S IYENGAR著 Light on life より)
とあるように、年齢や性別、体格、国籍などに関わらず誰でも行うことができます。
また、最初のきっかけがダイエットや美の追求だとしても、ヨガを行うことにより、徐々に内面と外面のバランスが取れて、真の健康など恩恵を受けることができます。

まっすぐ立つアサナ(Tadasana)でも正しく行うことは難しく、自分の身体の微細な動きに集中しなくてはなりません。
自分に集中し、自分の体に目をむけ(自身をみつめ)、自分を観察しなければヨガのポーズをとることは出来ないのです。

 

アイアンガーヨガとは 

B.K.S.アイアンガー(インド生まれ 1918~2014)により作られたヨガのスタイル。

師であるSri T. クリシュナマチャリア(Krishnamacharya)の厳しい教えからインスピレーションを得て、正確なアライメント(正姿勢)でのアサナ(ポーズ)、プラナヤマ(呼吸法)、シークエンス(順序)を重要視するメソッドに特徴があると言えます。

そしてアイアンガーヨガで特徴的といわれる道具(プロップス)の使用は、正しくアサナを行うことに役立ちます。
適切な道具の使用は、年齢や柔軟性、健康状態、体質に関わらずヨガの恩恵を享受することを可能にし持続的な練習を可能にしています。
身体能力に頼ったアサナ(ポーズ)を行うのではなく、柔らかく弱い部分を強く、硬い部分に柔軟性をつけていくことで身体の動きをよりスムーズにし、心身ともに強くし、疲労を回復させていきます。
真のアライメントを身につけるうちに、身体的不調ももちろん精神的な不安定も改善されてゆきます。
アイアンガーヨガでは、アサナ(ポーズ)の名前は全てサンスクリット語を用います。
生理中や何か疾患のある場合、それに合わせたカリキュラムが組まれます。
あらゆる年齢・体調に合わせた指導を行うことができます。

*パタンジャリはインドの賢人で、2500年以上前にヨガスートラでヨガの8つの道(Ashtanga)を説明しています。この道をアシュタンガヨガ(Ashtanga Yoga)と言います。

無知には始まりはないが、終わりがある。知識には始まりはあるが、終わりはない。
~B.K.S. Iyengar~

ヨガと柔軟性

運動不足や制限のある動きをしている方は、部分的には柔らかく、その一方他の所はとても硬くなってゆきます。
人の身体は自由に動いてくれますが、動きすぎる所あれば、その他の部分はまるで無関心の如く最低限の動きしかしません。
そのバランスの悪さは、徐々に身体に悪影響を与えてゆきます。
もし、半分が硬いゴムで半分が柔らかな一本のゴム紐を左右で引っ張れば、柔らかな部分は極端に伸び、

硬い所はほとんど延びません。引き過ぎれば、柔らかなほうは千切れます。
一方、その紐を全体的に曲げてゆきます。柔らかな方がいくらでも曲がって定まりませんが、硬くなっているゴムは折れるかもしれません。
それは筋肉も同じです。
必ずしも柔らかければ良いとか、硬ければ悪いと言うわけではありません。
強く、しなやかな身体が必要です。
正しく直立するためだけでも、身体の水平方向と垂直方向、均等な重心、つまり正しいアライメント(正姿勢)が必要です。
身体が柔らかいから、そして固いからこそ正しく身体を使ってやることが大切です。
やった分だけ効果は出やすいです。
頑張れるかどうかは、体より心です。心が前進しようと思えば身体はついてきます。